・造形品のアニール処理(高温加熱)によりPLAを結晶化できます。
結晶化により耐熱性、耐衝撃性を上げることが可能です。
PLAの弱点と言われている脆さと耐熱性の低さをカバーすることができます。
結晶化後の耐熱性は85℃です(*)。
・一般の透明PLAに比べ黄色味が少なくニュートラルな色調です。
・アニール処理なしでも
一般グレードPLA同様の特性にて使用できます。
(*) 荷重たわみ温度 85℃ @0.45MPa
LXP1造形品
左:200℃ infill=30%造形、アニール前(非結晶)
右:アニール後(110℃ x 20分結晶化後)
材料 | 改質PLA |
---|---|
フィラメント径 | 1.75mm |
推奨プリント温度 |
ホットエンド:190~230℃ |
推奨ノズル径 | 0.4mm |
LXP1は造形物をアニール処理(高温加熱)することにより、
PLAが結晶化します。結晶化により耐熱性、耐衝撃性を改善できます。
推奨アニール条件:80℃~120℃、20~60分
110℃が最も結晶化が早く進みます。
アニール方法
・オーブンを所定温度になるまで予熱します。
・造形物をトレーに置き、トレーごとオーブンに投入します。
・所定の時間加熱を行います。結晶化に伴い造形物が白く変化します。
・オーブンをOFFにし、徐冷します。
・常温に戻った時点で造形物の乗ったトレーを取り出します。
オーブン内の温度ムラは反り、収縮に影響します。
必要に応じて均一な加熱になるよう加熱方法やサンプル位置などを
ご検討ください。
結晶化については以下を参考にしてください。
PLAの結晶化検討