フェライト粉を混練してプラスチックマグネットを作る

フェライト粉とプラスティを混練してプラスチックマグネットを作ってみました。

 

フェライト粉末(異方性、未着磁)
フェライト粉(異方性、未着磁)

 

混合比率は重量比でフェライト8、プラスティ2としました。フェライト80%での混練です。かなりフェライト量が多めですが、どこまでならうまく混練できてまとまってくれるか確認も含めてやってみました。

 


投入時の様子。ここから熱をかけて手で練って混ぜていきます。混練用の装置があれば楽なのですが、あいにくありません。グルーポットの上にアルミ容器をおいてシリコンスプーンでひたすら練り混ぜます。

 


混練中の様子。最初はなかなか混ざっていきませんが、フェライト粉が溶けたプラスティに触れて少し時間が経つと濡れ広がって、しだいにまとまってきます。最終的にはペースト状になります。だいたい10分くらいで写真のような感じになりました。

 


少し量が多いので、必要な量だけを取り分け。

 


取り分けた分をシリコンモールドに詰めたところ。

 


上から型押しし、モールドに密着させてやるときれいな面ができます。まずますの仕上がり。

 


この状態だとまだ未着磁です。マグネットにするために着磁します。ネオジム磁石で軽くこすってやることで着磁できます。

 

プラスティとフェライト粉で作ったマグネット
いろいろ作って冷蔵庫に貼り付けてみました。磁力だけで垂直面にくっつきます。今回のフェライト80%だと成型品の自重を支えることができる程度の磁力でした。紙などを挟むと落ちてしまうくらいの弱めの磁力です。

 


成型品どうしを近づけると磁力でくっつけることができます。

 

とりあえずではありますが、磁石をクラフトレベルで作ることができました。もう少しフェライト濃度を上げることができればさらに実用に近いものができるかもしれません。